日蓮宗メールマガジン1月号
【今月の法話】
〜行く年来る年ひつじ年〜
皆さま明けましておめでとう御座います。
新しい年の始まりということで、今回は皆さまに新年の新たな決意をして頂きたく、法華経の一句をご紹介させて頂きます。
「道を以て楽を受く」(薬草諭品第五)
年末に衆議院選挙があり、自民党が圧勝。アベノミクスが推進され、消費税が10%に上がることも決まってしまいました。アベノミクスは現在では、輸出産業を軸とする大企業、または株をしている人が恩恵を受けている様に感じますが、日本産業の70%を占める中小企業や、円安の影響による食品、生活用品の値上がりで家庭を支えてくれている主婦の方々にはもうしばらく冬が続きそうです。果たして春はやってくるのでしょうか?また、収入が良い人や株で成功している人でもいつリストラにあうか、株価がいつ下がってしまうかの恐怖は自ずと付き纏います。実は、現在の資本至上主義では、幸せが得られないことはお釈迦さまが証明して下さっているのです。お釈迦さまは釈迦族の王子さまとしてお生まれになりました。季節ごとに宮殿が用意され、何不十分のない生活を送られていました。しかし、お釈迦さまの心は満たされることは無く、様々な苦しみに悩まされていました。しかし、出家されてお悟りになられてからは、全ての苦しみから解脱されたのです。
お金や物によって得られる「楽」は、永遠ではなく不確かなものです。それに対して、「道」つまり仏道で得られる「楽」は永遠であり、確かなものなのです。因縁、中道、諸行無常を始め法華経で説かれる諸法実相、一念三千、久遠というものを知っていれば、自分を取り巻く環境が変わろうと心は静かに過ごせます。必ずしも世法と仏法の正義が同じとは限りません。
日蓮聖人も『妙一尼御前御消息』というお手紙の中で、「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかず、みず、冬の秋とかえれる事を。いまだきかず、法華経を信ずる人の凡夫となる事を」と仰っています。法華経こそが「楽」を得られる「仏道」の中で一番の近道で、確実に「楽」を得られる道なのです。
どうかこの一年、皆さまの大信力によってまことの「楽」を得、本当に良い年であったと思えるような一年にして頂きたいと心から御祈念致します。
南無妙法蓮華経。
【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
9日 宗務院御用始め
13日 身延山御年頭会