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日蓮宗メールマガジン3月号

【今月の法話】

『利休』

「頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもございます。」

これは茶人・千利休の言葉です。この言葉は、金の茶室を作るという豊臣秀吉に逆らい、罪に問われた時の利休の言葉です。
派手好きの秀吉に対して、侘び寂びを重んじる利休はどうしても屈服できなかったのでしょう。諸説ありますが、利休はこれをきっかけに秀吉に切腹を命じられ命を落とします。ここで利休が頭を下げていたならば、現代の茶道は伝わっていなかったことでしょう。

現代においても、保守派と革新派に分かれ意見を交わすことが多いかと思います。真理・本義に寄った考え方をしないと、大凡が自分の立場による意見をとってしまうのが人であります。

仏教ではと言うと、どちらにも偏らない「中道」を進むことが肝要です。偏らないからこそ見えてくる本質があるかと思います。自分の意見に固執し過ぎずに何が本筋なのかを見極める目をもちたいですね。

【お知らせ】

日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
3日  月例金曜講話
17日 彼岸入り
20日 春季彼岸中日
23日 彼岸明け
28日 いのりの日