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日蓮宗メールマガジン2月号

【今月の法話】

「素晴らしいハーモニーを奏でるには」

オーケストラの生演奏を聞きに行かれたことはあるでしょうか。
先日、私も初めて交響楽団のチケットを購入し演奏を聞きに行きました。場の雰囲気もさることながら、その演奏もまた本当に心を揺さぶられるような感動を味わえたひと時でした。
オーケストラでは、弦楽器のバイオリン、ヴィオラをはじめ木管楽器のフルート、クラリネット、オーボエ、金管楽器のトランペット、トロンボーン、打楽器のティンパニ、スネアドラム、マリンバなどの実に多くの楽器がそれぞれのパートを持ち、共に演奏をします。それぞれの楽器が単独で、そのパートだけを演奏していても人を感動させるようなあのオーケストラのハーモニーは生まれません。しかし、すべての楽器が1曲の為に自分のパートの役割をしっかりと果たし演奏することで、素晴らしいハーモニーを奏でる1つの曲となり、人を感動させることができるのです。これこそ、「異体同心」(体の異なる者同士の思いが一つ)ということなのです。
異体同心について日蓮聖人がよく引用される中国の故事があります。それは、牧野の戦い(ぼくやのたたかい)です。牧野の戦いとは、紀元前11世紀の古代中国で、殷の紂王と周の武王の間で行われた戦です。殷の紂王は、暴君として知られ、重税を課し、諫めるものを殺し、先祖を祀るのに生贄として多くの人間を殺したために民衆は殷の支配を嫌うようなりました。その殷の紂王を、倒そうと立ち上がったのが周の武王です。しかし、時の権力者である殷の紂王の勢力は70万騎、対する周の武王の勢力は30万機。誰の目から見ても周の武王の劣勢は否めません。しかし結果的には、兵力の少ない周の武王が勝利を収めました。これは、殷の紂王の兵士は同体異心であり、周の武王の兵士は異体同心であったからの勝利だと日蓮聖人は言われております。
日々の仕事においても目標に向かって異体同心で行うことが、実績を上げ、会社を繁栄させることに繋がるでしょう。私共が今行っている日蓮聖人御降誕800年に向かっての宗門運動も然りです。お上人も檀信徒の皆様も異体同心にして、この運動がより良き社会の礎となるよう精進して参りましょう。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

2日 月例金曜講話
10日 加行所成満会
15日 釈尊涅槃会
16日 宗祖降誕会
28日 いのりの日