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日蓮宗メールマガジン7月号

「させて頂くこと」の大切さ

皆さんは、誰かに何かをしてあげたとき、見返りを求めたりしていませんか?

例えば、その人のために何かをして、あそこまでやってあげたのに、どうして気がついてくれないのだろう、次からあの人のためにするのはやめてしまおうと思ったりすることがありませんか?

人にさせて頂くということの大切さについて説かれたお釈迦様の教え、日蓮聖人の教えについて考えていこうと思います。

昔々、お釈迦様が弟子たちに托鉢をしに家々を回るように言いました。

その時に「お金のある家を回ってはならない、貧しい家に行きなさい。」とおっしゃいました。弟子たちはその言葉を聞いて「お金持ちの家の間違いではないですか?」と聞き返しました。するとお釈迦様は「豊かな人は今までに人に与えることを実践してきたからお金持ちなのです。でも、貧しい人というのは自分が貧しいゆえに、他の人に施しを与えてこなかったから、もっと貧しくなっているのです。」と。

お釈迦様の托鉢の意味は、お金を集めるということではありません。お金を集めることが目的であればお金持ちの家に行けばいいことです。

しかし、わざわざ貧しい集落に托鉢に回ることで、彼らから与えることの大切さを教えていたのです。この教えは、与える心そして、させて頂いているという精神です。

人に与えることによって、与えることの大切さを知ることが出来るのです。

また、日蓮聖人がのこされた御遺文の中に次のような言葉があります。

「人のために火をともせば、我がまえあきらかなる」

これは明かりを灯せば、相手ばかりでなく自分のまわりもあかるくなります。また同じように人を助けるために我や欲を捨て去れば自分にも平明な心をもたらし、判断力が高まり物事の真理に近づくことが出来るのです。助けた人からも感謝をされ、自分が困っているときにその人から助けられることもあります。自分のことばかり考えていると、かえって執着や欲がうまれて自分や人を苦しめてしまいます。

見返りを求めることによって、人間関係も上手くいかなくなってしまうかもしれません。

例え自分が助けたその人が、自分のことを助けてくれなくても、回り回って自分が困った時には必ず誰かが助けに来てくれます。日頃から、人のためにしてあげるではなくて、「させて頂いている気持ち」をもって行動してみてください。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

5日 月例金曜講話
13日 お盆迎え火
16日 お盆送り火
20日 土用
27日 土用の丑
28日 いのりの日