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日蓮宗メールマガジン1月号

「一年の計は元旦にあり」

新しい年になりました。
お正月に思い出すことわざといえば、「一年の計は元旦にあり」ではないでしょうか。
このことわざの意味は、1年間の目標や計画は元旦に決めるということがよいという意味や元旦の過ごし方によって1年間が決まるという意味があります。
私も幼い頃から両親に元旦は1年の中で一番大事な日であると教えられていました。
そもそもなぜ元旦が1年の中で一番大切なのか、このことわざの由来について少し調べてみました。

諸説あるようですが、有名な戦国大名の毛利元就が「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり。」という言葉が語源であると伝えられているようです。

この言葉は、1年、1月、1日それぞれの最初のときこそが計画を立てるべきときであるということを言ったもので、何事も最初が肝心であるという戒めを意味しています。

そして、日蓮聖人も重須殿女房に対して送られたお手紙の中で次のような言葉を残されています。

『正月の一日は日のはじめ、月の始め、としのはじめ、春の始め。これをもてなす人は月の西より東をさしてみつがごとく、日の東より西へわたりてあきらかなるがごとく、とく(徳)もまさり人にもあいせられ候ふなり。』

このお言葉は、法華経を信じている人が非常に少ない中、正月のはじめに法華経の教えを信じ、供養しようとする人は、自分自身にもよい結果をもたらしてくれるでしょうという意味です。

お正月といえば、家族や親戚みんなで集まって、年が明けたことに対してお祝いの意味で、新年会などに参加される方が多いと思います。しかし、年が明けたことに対してお祝いの気持ちだけではなく、1年間無事に過ごすことができたと感謝の気持ちをもつこと。これから始まる1年間をどのようにして過ごしていくのかを考え、令和2年がよりよいものになるよう計画を立てるようにしましょう。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

1日 日持上人会
8日 宗務院業務開始
10日 御用始め
13日 身延山御年頭会
21日 日朗上人会
28日 いのりの日