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日蓮宗メールマガジン6月号

『龍を見たことがありますか?』

乾いた大地が雨の恵みに潤う季節となりました。
水の力を司る龍神様が気持ちよさそうに天を駆け抜けていらっしゃる姿を想像し、空に向かって手を合わせます。今年の梅雨は、どうか大きな災害なく過ぎゆきますように。

龍を国の象徴として国旗に掲げている国の一つにブータンがあります。
今から遡ること10年。2011年に東日本大震災が起きました。その年の11月、ブータン国王王妃両陛下は福島県相馬市を訪問され、地元の小学生と懇談されました。その時に、ワンチュク国王陛下が小学生に向けて語られたお言葉をご紹介します。

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みなさんは、龍を見たことがありますか?
私は龍を見たことがあります。
王妃も見たことがあります。
龍は私たち一人ひとりの心の中にいます。
そしてその龍は、私たちの「経験」や「体験」を食べて成長し、歳を重ねるごとに強くなっていきます。
どうか自分の龍を大きく素晴らしく育てていってください。
(『外務省:ブータン国王王妃両陛下の福島県訪問(概要)』より内容を要約)
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ワンチュク国王陛下のお言葉をお借りするならば、私たちの心の中に住む龍は今まさに「感染症」という世界共通の経験を食べ、大きく成長しようとしています。

法華経の19番目のお経『法師功徳品』は、お坊さんであるなしに関わらず、法華経と出会い、その教えを受け持(たも)ち、人にもお勧めしたいと思う人に自然と備わる功徳について解き明かされたお経です。その中に

『法華経の教えを広めようと、仏様のお心と自分の心を重ね合わせ励む人は、天人様や龍神様、私たち人間や夜叉様、そして鬼神様のような方々が、どのようなお考えであるのか一度に心が通じ合い深く理解し合えるのですよ。
(次第如法説 月四月至歳 是世界内外 一切諸衆生 若天龍及人 夜叉鬼神等 其在六趣中 所念若干種 持法華之報 一時皆悉知)』

とのお言葉があります。

空と大地が雨で繋がる時節です。自分自身の中に住む龍が、そして、それぞれの人の心に住む龍が、いま、何を感じ何を考え何を想っているのか。

法華経の教え、南無妙法蓮華経のお題目を胸に、心を通い合わせる6月にしてみませんか。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

28日 いのりの日