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日蓮宗メールマガジン12月号

『あなたもわたしも菩薩さま』

つい先日、11月のある日。

ふらりと立ち寄ったお惣菜屋さん。夕飯のおかずのお供にと、選んだ品が袋詰めされる間に手にした小冊子。パラパラ頁をめくっていると一つの記事に目が止まりました。その記事によると、今年は聖徳太子没後1400年遠忌(おんき)に当たるそうです。

このことをお惣菜屋さんで、しかも年の瀬も迫る年末に知った我が身を恥じつつも、知らないまま年を越すことにならなかったことに手を合わせ、感謝の気持ちでこの記事を書いています。

聖徳太子が定めた日本で初めての成文憲法である17条の憲法。

この憲法の最初に掲げられている「和をもって貴しとなす」の名文は、新元号「令和」が発表された際にも注目が集まりました。

人と争わず、互いを尊重しあう「和」の精神は『法華経』の中で随所に説かれる菩薩様の姿に重なります。

今年も日本各地で災害が起こりましたが、その現地に駆けつけるボランティアの方々、そして生活必需品の配給に列を乱さずに並ぶ被災された方々の姿に、敬いの心を保ち続ける菩薩様の姿が重なります。

現在のコロナ禍においても、マスクをし、手洗い・うがいを実行し続ける人の姿に、自分だけではなく他者を救おうとする菩薩様の姿が重なります。

自分自身の行いがその周りの人々のためになる。そういった行動を起こせた時、私たちは菩薩様になることができているのです。

「今年は菩薩様に何回なれたかな」

一年の締めくくりに、ご自身を振り返ってみてはどうでしょう。

あなたもわたしも、菩薩様になれていた瞬間がきっとあるはずです。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

8日 釈尊成道会
24日 宗務院御用納め
28日 いのりの日