ホーム>日蓮宗メールマガジン>日蓮宗メールマガジン1月号

過去のメールマガジン

日蓮宗メールマガジン1月号

『免疫力』

2019年12月に新型コロナウィルスの第1例目の感染者が報告され、わずか数か月で世界的大流行となり大変な二年間でした。その中で、たとえ感染したとしても重症化しないためには免疫力が大切、ということで随分免疫力が注目を浴びました。一般的に睡眠、運動、禁煙、健康な体重維持、バランスの良い食事を普段から取り入れることで免疫力の高い、強くて丈夫な体を作ることが出来るそうです。

妙法蓮華経、信解品第四に「長者窮子のたとえ話」があります。大金持ちである父の長者と幼い頃に家出をした子どもの話です。その子どもは50年近くの流浪生活で日々、貧しく苦しい不幸せな生活を送っていました。そのために身体はやせこけ、発疹や吹き出物ができていました。まさしく、免疫力の低下が原因。このたとえ話では長者は仏さま、そして貧しく苦しく、免疫力が低下している子どもは私たち生きとし生けるもののことです。法華経は「心の免疫力を高めることの大切さ」を教えてくれています。それには常日頃、法華経を信じ、学び実行し、お題目を唱えて心の免疫力を高めていれば、身の上に困難や苦しみが押し寄せてきても、負けたり逃げたりせず、逆に苦しみの中に喜びを見つけだすことができます。

文永10年(1273年)日蓮聖人、弟子、信者が迫害や法難という苦を受ける中で、聖人は弟子、信者に対して「如説修行鈔」(御年52歳)に『日本国中、そして全国民が他の教えにたよることなく、妙法蓮華経のみがあまねく行き渡り、すべての人が南無妙法蓮華経と唱えるならば、人々は身心共に健康に恵まれ、長寿の術を得て、人も法華経の教えも共に不老不死の安穏を得ることができるであろう』とお書きになられています。

日々、お題目を唱えて身体だけでなく心の免疫力を高め、豊かで丈夫で緩まず、どんなことにも耐えることができる心づくりに励み、心豊かに、穏やかに、安らかに過ごしていきたいですね。

合掌

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。

1日 日持上人会
11日 宗務院業務開始・御用始め
13日 身延山御年頭会
21日 日郎上人会
28日 いのりの日