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日蓮宗メールマガジン12月号

【今月の法話】

〜来年の話をすると鬼が笑う〜

来年の話をすると鬼が笑うという。しかし、そうも言っていられない時期となった。

ところで何故鬼が笑うのか?

一説には鬼は予知能力を持っているらしい。

だから、その能力を持っていない人間が先を読もうとしたり、予定をあれこれ立てて気苦労をしているさまを嘲笑っているのだそうだ。裏を返すと、あれこれ考えるより毎日を大切に生きろという戒めになる。

実はこれが難しい。人はよっぽどの事が差し迫っていない限り、このようには生きられないものである。師走に入ると、茶室の床に「無事」の二文字が掛かることがある。一年の最後の月に再会し、茶を飲み交わす事が出来る喜びのあらわれである。

今年ほど、多くの者がこの言葉を自分の身に置き換えて痛感する年は無かろう。「無事 ことなきを得る」私たちが普段から使っている言葉の意味である。

実は「無」には「離れる」という意味もある。そして「事」は非常に広い意味合いが含まれている。人生のあらゆる喜怒哀楽を経文は「生死」という二文字に凝縮していることがある。

「生死を離れる」生きることも死ぬことからも離れ、人生の山谷からも左右されないということ。すなわち私たちの心身は永遠であるという深い意味合いが根底に流れているのである。

残り一ヶ月、大切に過ごしたいものである。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
2日 月例金曜講話(講師:東南アジア新開教地担当 野田寛行師)
8日 釈尊成道会
22日 宗務院御用納め