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心の散歩道

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2015年

基軸を曲げないように

「お上人、こうして行衣を身に着け、総本山の身延山で輪番奉仕をした時にいただく『霊山の契』というお守りを持っておったら、死んでも特急券みたいにすぐ仏さんの所に連れて行ってくれるんじゃがなー」

先日、となりのお寺が企画したお参りの旅に同行させていただいた時に、檀家さんが言われた言葉です。道中いつも愉快に話す方で、特急券のたとえを興味深く聞きました。さあ、あなたはこの話をどう思われますか?

話をされた檀家さんは熱心に信仰されている方なので、特急に乗せてもらえると思いますが、みんながもらえる特急券でしょうか? 列車の特急券は持っているだけで誰でも早く目的地に連れて行ってくれますが、身延山でいただくお守りは持っていただけではダメなのです。

「各々の信心による…」と日蓮聖人がおっしゃっているように、そのお守りを大事にして、しっかり信仰に励まないといけません。厳しいお言葉ですが、素直に信仰される人だけの特急券なのですね。

その旅に同行された檀家さんで、こんなことを言われた方がいました。

「こうしてお上人と一緒にお参りさせてもらったり、お話を聞かせていただくことで、私の基軸が守られているような気がします。本当にありがたいことです。」

すごい言葉だと思いました。素直に信仰に励み、お上人の話をしっかり聞いて、生きていく基軸、信仰の基軸を曲げないように努めておられます。

私はその言葉を聞いて、基軸が曲がらないでいるだろうかと考え直しました。つい横道にそれたり、大事なことを置きざりにしたり…。もしも気づかぬうちに曲げていることがあったら、毎日の信行でどうかまっすぐに修正して下さい…とお願いしましょう。そうしていると、先の特急券もいただけることでしょう。