
心の才能
「前に向かい前に到達できると、さらにその前があることに気がつく」
シンクロナイズドスイミング日本チーム監督の井村雅代さんの講演を聞く機会がありました。
『人を育てる(~愛があるなら叱りなさい~)』と題した講演は、世界で戦うチームを育ててこられた井村監督の気迫と愛情に満ちたものでした。
日本のシンクロは、井村監督が日本のチームを離れ海外チームの監督を引き受けてからメダルが取れない時期が続きました。特に中国チームの監督を引き受けた時は国内からかなりの批判を受けたそうです。井村監督はそれでも、日本の国際化の為と中国に渡り北京五輪では中国初のメダル獲得に導きます。2015年の1月からは日本の監督に再び就任します。
そして昨年のリオオリンピックまでの、わずか2年間の猛特訓で日本のシンクロチームを3大会ぶりにメダルに導きました。
「三流は道に流され、二流は道を選び、一流は道を作る。私はいつも道を作りたい」と話される井村さんが監督として再登板した時、日本のチームは、勝利の喜びを味わったことのない深刻な状況だったそうです。そんなチームの一人ひとりを本気で叱り、叱りっぱなしではなく、その一人ひとりが変わるまでかかわり続けたそうです。
「自分の可能性を信じろ。練習は嘘をつかない。毎日1ミリ前進する努力をしなさい」
垂直跳びで40センチ跳べる人が、3ヶ月後にすぐ50センチ跳ぶのは難しい。しかし明日は40センチと1ミリ、その次の日はさらに1ミリ高く飛ぶように努力し諦めなければ3ヶ月後に必ず10センチ高く跳べる。というわけです。
「美人で足が長く、スタイルが良いそんな才能があるに越したことはありません。しかし、一番大事なことは前に進む『心の才能』なのです」と。