
美しいものを美しいと
先日、衣姿でコンビニに入りました。たまたま小学生がいて声をかけられました。「お坊さん?」「そうだよ」と答えると、「じゃあお坊さんのすることをしてみて」と。とっさに何をしたらいいかと迷いましたが、手を合わせて合掌しました。「手を合わすのはお寺だけでなく、君たちの家でもしてよ。ごはんの前には手を合わせていただきますをするじゃろ」。
その返答に驚きました。
「しとらん、父ちゃんも母ちゃんも。手を合わすんやこう見たことねえ」。
正直な答えでしょう。親がしてないことは子どももするわけありません。
お願いです。お父さんお母さん、食事の前には手を合わせてください。肉や魚の命をいただいているのですから。
ある方から聞いたことですが、美しいとか綺麗とかということも、親が子どもに教えていなかったら身につかないそうですね。そんなことはないだろう、美しいなんて感情は自然に身につくものだろうと私も思っていました。
そういえば、綺麗な花などを見ている子どもが黙っていたり、花を無造作にちぎってしまったり。そばに親や祖父母がいて話しかけていないと、綺麗・美しいなどの感情が育たないのかもしれません。
仏教詩人・書家の相田みつをさんは
「美しいものを美しいと思える
あなたのこころが美しい」
と、おっしゃっています。
美しいものを美しいと思えるのは、教えられて育ったからだと、相田さんもおっしゃっています。何でもないように思いますが、恐ろしいことです。
おじいさんおばあさんもお孫さんに話してください。手を合わすことも教えてあげてください。声かけ運動に努めましょう。みんなでしっかり子どもを育てなくてはなりません。