
見てござる
「悪いことをするな、おてんとうさまがいつも見ておられる、悪事はすぐにばれるぞ」と、むかしから親が教えていました。
「おてんとうさまだから、お日さまだろうか、明るいうちは悪いことしてはいけないのだな」と子どものころ思っていました。
昔話ですが、父親が息子を背中に背負って、月がこうこうと輝いている夜の道を歩いていると、スイカ畑がありました。
背中の子どもが「のどが渇いた」とうるさく言ったのかもしれませんが、誰も来る様子はないし「ひとつあのスイカを頂いて、食べさせよう」と畑に入ってスイカを選んでいました。子どもを連れて物を盗むことは、泥棒を教えることですから最悪です。
背中の息子が「お父ちゃん。お月さまがこうこうとして明るいよ、お月さまが見ているよ」と言ったので、「ああ、悪いことはできない。だれかに見られている」と泥棒をしようとした気持ちを恥じました。
老子が、天が悪人を捕えるために張る網は広大で、その目は粗くて大きいが、決して取り逃がすことはない、善は榮え、悪は必ず滅びる(天網恢恢疎にして漏らさず)と言っています。
お日さまや、お月さま、天界に住む神々にいつも見られているわけです。
小さな郵便局に行きました。何人かが順番を待っています。ソファーに座って呼ばれるのを待っていました。
鼻の穴がかゆくなったので、右手の小指を入れて、かき回しました。大きな鼻クソが小指に付いて出てきました。周囲の人に分からないように、始末を考えました。「フロアーに飛ばそうか、落とそうか」と思案していて、ふと監視カメラがこちらを向いているのに気づきました。あたりを見回し、やめました。最近は天に代わってカメラが見て、録画されています。