
三人寄ると病気の話
年金の減少やら、高齢者の交通事故、医療費の増え続けなど、このところ高齢者への逆風が厳しくなってきました。私も望んだわけではありませんが、いつの間にか後期高齢者となり、住職も引退したりで、若い人達と話す機会が次第に減りました。
同年配の人と出合って話すことといえば、「Aさんが転んで怪我をしたぞ」とか、「どっこいしょと声をかけなきゃ、立ち上がれない」とか、「神経痛が出た」とか、「顔は分かるが名前が思い出せない」とか、「小便のがまんができない」とか、「近頃の若い者の考え方は理解できん」とか、「病院通いをしている」とか、「Bさんが不治の病で入院したぞ」とか、とどのつまりが、「Cさん、わしより若いのに亡くなった」…。など、前向きで建設的な話はまったく出てきません。淋しいですね。それでは、若いときにはどんな話をしていたのかと考えるのですが、ヒントがないと思い出せません。
ある本で読んだことがあるのですが、18歳以前は考える前に行動している。30歳までは考えながら行動している。50歳までは考えてから行動する。それ以降は考えた後、行動しない。とあり、思わず納得しました。
もちろん、高齢者の中にも、趣味に力を注いでいる人、ボランティアに励んでいる人、学究に勤しんでいる人などがいることは承知しています。
桃の実に ありがとさんと 袋掛け
ありがとさんの 二万千袋
80歳代の作
百姓に 定年はなく 汗かいて
塩にまみれて 今日も梅干す
90歳代の作
あー、なんて素晴らしい人達でしょう。私も前向きに頑張ろうと思う瞬間です。でも、悲しいかな、すぐ忘れてしまうんです。