
駆け込み乗車
初めて東京に行った時、電車がすぐにやって来ることに驚いたものでした。近くを走るJR吉備線(最近では「桃太郎線」と呼ぶ)は1時間に1~3本程度しか運行していませんから、1本逃すと次の電車が来るまで30分程度、下手をすると1時間近くも待たなくてはなりません。
先日、出張で東京に行きました。ある駅で電車に乗ろうとホームに行くと、ちょうど電車が停まっていました。その駅は始発の駅で、そろそろ出発するのでしょうか、ぽろぽろと人が乗り込んでいます。「ラッキー」と思っていると、ドアの手前10mくらいのところでいきなり発車のベルが鳴り出しました。普通、電車というものはベルが鳴ってすぐにドアが閉まるものではありませんし、桃太郎線と違い、この電車を逃してもすぐに次が来ますから焦る必要はまったく無かったのですが、人間というものは不思議なものです。正にベルの音を聞いての条件反射といいましょうか、とっさにダッシュをかけてしまいました。その瞬間アキレス腱あたりに激痛が走りました。還暦間近の私、頭の命令に体がついて行けなかったということでしょう。それでもドアまでもう少し、痛みに耐えながら、足を引きずりながら何とか電車に乗り込むことができました。
まもなく電車は出発し、ホッとしていると、追い討ちを掛けるように「駆け込み乗車は大変危険ですのでお止めください」という車内アナウンス。周りのみんながこちらを見ているような気がして少しうつむき加減に…。
アキレス腱を切ったらつま先立ちができないといいます。それはなんとかできますから切れてはいないのでしょう。たぶん、その付近の細い筋が伸びたか損傷したか、いわゆるねんざでしょうか。年を取ると治りも遅いようです。あれから2週間経ちますが、いまだに足を引きずっています。駆け込み乗車は危険です。