
自然を守って
ご存知の方も多いと思いますが「ブッポウソウ」という青く綺麗な野鳥がいます。お寺の近くにも毎年春になると、「ブッポウソウ」がやってきます。この「ブッポウソウ」は遠く東南アジアから飛来し、野鳥の会の方々が設置した町内の巣箱に戻ってきます。この時期になると、愛好家の方から観光の方まで多くの方がブッポウソウを見に来ます。
以前から「ブッポウソウ」という名前に「仏法僧」を連想し、きっと仏さまとご縁のある野鳥と思い親しみを感じていましたが、よく調べてみるとそうではなかったようです。
その昔、森の中で夜間「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声が聞こえました。人々は、光沢のある綺麗な青い鳥がこの鳴き声の鳥であると信じ「ブッポウソウ」と名付けたそうです。しかし、実際の「ブッポウソウ」と名付けられた鳥を、よく観察しても「ゲッゲッゲッ」といった濁った鳴き声しか確認できないため、ブッポウソウの正体は長い間謎とされていました。
1935年、現在のNHK名古屋放送局が愛知県の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声の実況中継を全国放送で行いました。その放送で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を探した方が、声の主が「コノハズク」という野鳥であることをこの時初めて発見したのです。
長年ブッポウソウの生態調査や保護活動されている方にお話を聞きましたが、繁殖の為に飛来してくるブッポウソウは、巣をつくるための自然環境が少なくなった為か、飛来地は全国的に減少し環境省の絶滅危惧種にも指定されているそうです。大切なことは、自然環境を守り静かに見守ってやることだと話されていました。
「仏法僧」とは無縁の名前で少し残念でしたが、青く綺麗なブッポウソウが毎年飛んでこられるよう静かに見守りたいと思いました。