ホーム>法話>心の散歩道>2018年>大丈夫ですか?

心の散歩道

心の散歩道

2018年

大丈夫ですか?

Aさんから電話で、「お上人、いま銀行に居るのですが、この振り込み番号はどうなっているのですか? ちょっと銀行の人と代わります」と言って、Aさんから、銀行員の人に代わりました。

「□□銀行です。口座番号がおかしいのですが…」。Aさんがお寺に送金するのに、郵便振替の口座に銀行から送金しようとしているようです。すぐに取引銀行の口座番号をお知らせしました。

後日、送っていただいたお金を出しに△△銀行に行きました。伝票に記入し番号札を持って、呼ばれるのを待っていると、窓口の後ろの方の席にいた行員さんが、カウンターの横から出てきて、こちらにやって来ました。

「お客さま。大金をお出しになられていますが」と手に持っているファイルを見せ、示しました。それには「振り込め詐欺に……」と書いてあります。

あせかけたジャンパーを着て、毛玉のついた帽子を被り、物忘れのいい後期高齢者が大金を出せば、窓口から上役に連絡して、すぐ来ることになっているのだなと、思いました。

この銀行から次の銀行に送金の、手数料864円を、ケチったために、あらぬ疑いをかけられ「自分の金をどう使ってもいいだろう」と言いたかったのですが、このお金は自分の金ではないので、詐欺だけには掛かっていないことを、必死に力説しました。

Aさんも銀行で「振り込め詐欺に掛かっているのでは」と、私のように質問攻めに、あわれたのではないかと、思いました。

後日、ほかの金融で聞くと「今は服装をいくらピシッとされていても、お年寄りでも若い人でも、大金の場合どなたにもお聞きします」と返答されました。