心の散歩道

心の散歩道

2019年

便利の陰に

昨年、町内に初めて大手のコンビニエンスストアが誕生しました。町内に住む若者は喜びました。ご年配の方々にはこんな田舎に作って利益が上がるのかと心配の声もありましたが、開店以後は地元の方も含め多くの方が利用されているようです。

しかし、今、コンビニの24時間営業の店舗では地域によって深夜から早朝に働いてくれる店員を確保することが難しくなって来ています。あるコンビニのオーナーは本社に時間短縮を希望しましたが、逆に契約の打ち切りを言い渡されそうになりニュースになりました。また、ある店舗のオーナーは、人員確保の困難や、経営難を理由に本店との契約解除を申し入れると、多額の違約金を請求されたそうです。中には違約金を支払えないオーナーは、家族交代で人員確保のできない時間のシフトに入り、長期にわたり休み無しで働き、家庭崩壊に至ったケースもあったそうです。

コンビニを経営され生活の支えになっている方がいるのも確かです。私たちの生活にもかかせない存在となったコンビニ、何でも揃い店員さんがいつでも丁寧に対応してくださいます。そんなとても便利なコンビニの陰に大きな負担があったことは全く知りませんでした。

人手不足が24時間の営業の便利なサービスにストップをかけようとしています。誰も来ない時間でも煌々と点けられている電気、エネルギーの無駄使いや店員の家族が共に過ごす時間が無くなることを考えれば、営業時間の短縮は便利さが失われたにしても逆に得られることの方が大きいように思います。

沢山の資源とエネルギーを費やし、利益と便利さだけを追求してきた生活が持続可能なことで、そして私たち一人一人の幸せに繋がることなのか、今一度考えなければいけないような気がしました。