
元気な老後を迎えよう!
のんびりとコーヒーを飲みながら新聞を読んでいたある日の朝、電話が鳴り受話器を取りました。電話の相手は近所の奥様でした。「主人が倒れた」。慌てた様子でどうしたらいいのか解らないようでしたので、すぐに車を走らせ奥様の家に向かいました。
家に着くと慌てた奥様の横にご主人が倒れています。大きな声で呼びかけましたが、目を白黒するばかりで反応がありません。すぐに救急車を呼び病院に搬送してもらいました。一命は取り留めましたが、脳梗塞で倒れたご主人には後遺症が残りました。
80才を超えたご主人は、お身体の不自由な奥様の身の回りのお世話をされていました。近所の方々も感心するくらい洗濯から掃除、食事のお世話までされていました。しかし、そのご主人が倒れてしまい、奥様のお世話をできる方がいなくなってしまいました。
現在日本では100歳以上の人口は7万人を超え、毎年数千人ずつ増えており、まさに超高齢化時代がやってきました。しかし核家族化に伴い高齢者を家族だけで支えるのが難しくなってしまいました。2000年には介護保険法が施行され、そんな高齢者を社会全体で支え自立を支援し、家族の負担を軽減するため様々なサービスが受けられるようになりました。
ご主人が倒れ、奥様との静かな生活も一変し、突然奥様は介護の生活となりご主人は入院生活となりました。
「介護」は多くの方がいずれ向き合う可能性があり、誰もが介護する、または介護される立場になることが想定されます。それも突然に訪れる可能性があります。私たちはそんな「介護」のことを、真剣に考えることをせず先送りにしているように感じました。他人事と思わず、「介護のあるくらし」のために何ができるのか。元気に老後を迎えるために今、何をするべきなのか。今回の経験で様々なことを考えさせられました。