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心の散歩道

心の散歩道

2020年

道の上にいないで!

田舎に夏が来ました。車を運転していると、道路の上にいろんな生き物が、歩いたり寝たりしているのに遭遇します。草亀がゆっくりと道を横切っています。山から田んぼにお引越しの最中だと思いますので、轢かないようにして、「早くお行きなさいよ」と念じて通りすぎます。時には、横断に失敗した亀さんが、横死しているのに会うと、「一万年は生きれたのに、早死にしたなー」と供養の声が出ます。

蒸し暑い夕方に長蛇が、道路上に棒のように長くなって、涼んでいることがあります。車の音で逃げてくれるのもいますし、「ここは儂の場所だ」と逃げる気配をみせないのもいます。「踏んだらいけない」と避けてハンドルを切ると、かえって車の方に来るのもいます。「轢くぞー」と蛇の方に向かってスピードを落として行くと、危険を感じて逃げていってくれます。

マムシもよくいます。避けて通り過ぎてから、マムシと気づくことがあります。マムシは人に害をなすので、かわいそうですがバックして轢くことにしています。「来たら噛みつくぞ」と逃げずにその場所に居ることが多く、タイヤとマムシの格闘になります。意識して轢くのはマムシだけです。

小雨が降っている夜、田んぼから出てきた青ガエルが、数えられないぐらい、道路上にいる時があります。ライトに照らされて、各々好きな方を向いて、足を踏ん張って偉そうにしています。まっすぐに行っても、曲がっても数が多いのでどうしても、轢くことになります。スピードを落として、「タイヤが近づいたら、逃げてくれよ」と念じながら行きますが、「プツン」と踏んだ衝撃が、運転席に伝わってきます。轢きたくなくても、轢かなくてはいけないので自然に、「南無妙法蓮華経」とお題目をお唱えしています。

昼にカラスが道路上で何羽も群れて、車で犠牲になった生きもの達の亡骸を食べているのも自然界のなりわいです。