
まえがき
小さな水槽に金魚を飼っています。
朝晩、餌を与えながら食べぐあいを見て、病気になっていないかと様子をうかがいます。水垢がつくので、日なた水を用意して水替えをしてやります。
上から水槽を覗き込むと、金魚たちが口をパクパク開けて、水泡を出しています。
「赤色が綺麗になり、白もはっきりしてきたな。お前たちは可愛がられ、幸せだな」と見ていると、飽くことがありません。
ある時、金魚がこちらを見ているということは、金魚たちも上から覗き込む者を、観察しているような気がしてきました。
「あの覗いてる奴は、仕事をしなくてもいいのかい。無精ひげを生やして、コロナ禍で今日も何もないのかいな。俺たちはこんな狭い所で…まあいいか、少し遊んでやるか」と金魚がからかっているような気がしました。
他人の行動の良し悪しはよくわかりますが、自分のことは分かりません。この小冊子をお読みになり、少しでも自分を見つめ直しましょう。