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心の散歩道

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2021年

愛しのはらぺこあおむし

四月の終わりに、農家のお檀家さんから「タケノコキャベツゆうて、縦に長く巻く変わったキャベツじゃから、育ててみられえ。プランターで大丈夫じゃから」と五株の苗をいただきました。早速家内とホームセンターへ行って、大きめのプランターと野菜がおいしく育つ土を買って帰りました。家内が手際よく植え替えて、お花のプランターの隣に仲間入りしました。

苗は日を追うごとに大きくなって、葉っぱの数もどんどん増えていきました。順調な生育に、今から収穫を楽しみにしていました。

ところが、ある日突然、葉っぱにいっぱい穴が開いていました。近くを白いチョウチョが飛んでいます。慌てて葉っぱをめくってみると、小さな青虫が何匹もいました。近くの草むらに移してやって一安心していたら、次の日には、葉っぱにもっと大きな穴が開いていました。今度は、丸々と太った青虫が見つかりました。前より遠くの草むらに移してやりましたが、それでも次の日には穴が増えています。葉っぱを裏返すと、卵らしいつぶつぶが見つかりました。さらに別の葉っぱをワラジムシがかじっていました。アリも行列していました。クモも数匹見つけました。少しくじけそうになりました。お経回りの時に、農家のお檀家さんに相談してみました。すると「青虫ちゃんは、キャベツが大好きなんよ、防虫ネットを掛けてやれば良かったなあ」とか「青虫は毎日捕らんといけんよ。朝10時頃になると、活動を始めるから取りやすいよ」など教えてくれました。その後、SNSでも検索しました。害虫予防のことや植え付けの間隔、水のやり方、追い肥のこと、適正気温、収穫時期等々大切なことがいっぱい見つかりました。

今回のキャベツの栽培経験を通して、改めて、生産者の苦労と沢山の命が関わっていることを忘れないように、感謝しながらおいしくいただこうと思いました。