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心の散歩道

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2021年

お寺でお宮参りを

「先月孫が無事に生まれたのですが、その孫のお宮参りをお寺で拝んでいただけませんか?」と、檀家さんから電話がありました。日程を見て日を決めお受けしました。

その檀家Yさんは、息子さんの結婚式をお寺で挙げてもらえれば…と、一昨年に言われました。なかなかこんなことを言ってくれる方はいません。ありがたくお受けして、準備をしました。気にしたのは、花嫁さんの家族。お寺の式を受け入れてくださるか心配しましたが、ありがたいことに、そちらの家族も了承してくれ、話がまとまりました。

式の当日は、本堂に二人の席、両家族の席をもうけ、お花を飾り、三々九度の用意もして行いました。Yさんは感激してくださり、「300年以上前に建てられた本堂で結婚式をさせていただき、こんなにありがたいことはありません…」と、涙を流してくれました。

その息子夫妻の家を実家の傍に建てることになった時も、地鎮祭をお願いしたいとよんでくれました。そして、この度のお宮参りです。 

『慈父・悲母』という言葉があります。両親の慈悲、慈しみに包まれてという言葉ですが、なぜ母に悲しいという字がつくのだろうと思います。私の母を思い起こしました。心配で悲しいことはいっぱいあったはずです。でも涙を見せず、そっと寄り添い見守ってくれたのでしょう。そう、悲しいのではなく、寄り添う姿を悲母と表現したのでしょうか。

Yさんのお孫さんお宮参り、いや、お寺参りに発育増進をお祈りしましたが、『慈父・悲母』と慈しみ寄り添って子供さんを大事に育ててくれることも願いました。