
昆虫少年よ戻っておいで
コロナの規制が緩和されて、毎月1回の川掃除が再開されました。
日曜日の朝8時前、作業着や帽子を身につけ、タオルを首にかけて、お年寄りから親子連れまで、総勢40名ほどの面々が広場に集まりました。
今回の掃除エリアと注意点が説明され、用意された鎌や熊手、タモ、柄杓等の道具の中から思い思いのものを手に取り、目的地へ移動しました。数人の男性は2艘の川舟に分乗して、マコモを刈ったり、浮いているゴミを回収します。残りの人は周辺の草刈りや、ゴミ拾いです。
私は後者のグループで、草刈りをしていました。すると、草の間から羽化してまだ羽の柔らかいオニヤンマが出てきました。きっと喜ぶぞと思い、近くでゴミ拾いをしていた小学校中学年くらいの男の子にあげようとしたら「怖いよっ」と悲鳴を上げられました。すぐに察して「そうだよね、自然の中に返してあげようね」と茂みの方へ逃がしてやりました。
そう言えば10年程前から、ジャポニカ学習帳というノートの表紙から昆虫シリーズが消えたという話題を思い出しました。調べてみると、子どもたちの中には昆虫が苦手な子がいるので、学校側で昆虫柄のノートを生徒に配りづらいことを避ける意味もあったそうです。結局昆虫が苦手でない子どもからも、昆虫を遠ざけることになっていたのです。
幸いなことに、2年程前にジャポニカ学習帳誕生から50周年を記念して、昆虫シリーズが復活したそうです。そこには虫が苦手な子どもへの工夫もあって、昆虫の魅力の再発見と、環境問題に目を向けるきっかけになって欲しいという思いがありました。
子どもの頃、網と虫かごを持って駆け回った、田んぼや小川の草や土のにおい、感触の記憶は今でも在り在りとよみがえってきます。今の子どもたちに原体験をさせてあげられる環境作りを是非とも進めていきたいものです。