
恵方巻き
毎年節分の日、スーパーやコンビニで「恵方巻き」と呼ばれる太巻き寿司が売り出されます。節分の日に、家族揃って恵方に向いて、無言で食べるという行事です。
従来この風習は、関西を中心に行われていたようですが、近年コンビニ等の宣伝やキャンペーンで全国に広まっていったようです。
「どうして恵方の方角に向いて無言で太巻き寿司を…」と、突っ込みどころが多いので、少し調べてみました。
まず太巻き寿司ですが、かんぴょう、しいたけ、伊達巻、きゅうり、うなぎ、でんぶ、エビの7種類の具材は、七福神に因み、健康や繁栄、長寿などの縁起を担っていると言われているそうです。最近では、具材や形状も多様化し、伝統的な具材の組み合わせだけでなく、海鮮をたっぷり使用した豪華なものや、洋風の具材を取り入れた創作恵方巻きもあるそうですが…。
また「無言で食べる」については、食べる途中でしゃべるとせっかくの巻き込まれた福が逃げてしまうからだそうです。日蓮宗修行の中に食事の無言行というのもあります。
「恵方」は、その年の福徳を司る歳神様(歳徳玉女大善神とも呼ばれる女性の神様)のおられる方角で、陰陽道に基づいて決められており、節分を境に毎年変わります。ちなみに令和6年の恵方は東北東やや東の方角、来年は西南西やや西の方角になるそうです。
このように、恵方巻きは、日本の伝統文化を現代に受け継ぎつつ、時代のニーズに合わせて進化を遂げているようです。古き良き文化を守りながらも新しい形で楽しむことができるのは、日本の柔軟で創造的な文化の特質を示していると言えると思います。
ぜひとも節分では、歳神様に手を合わせ、一年間の厄災を払う祈念をし、家族や友人と共に蘊蓄を語りながら恵方巻きを楽しんでみてはどうでしょうか。