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心の散歩道

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2024年

なんで植物は声を出さないの?

今年は雨が多かったせいか、広い範囲に苔がむしてきました。もちろん草たちも萌えたっています。これでは草をいつものように鎌でガリガリと削るわけにはいきません。苔が剥がれないようにしゃがんで草を一本ずつ抜いていきました。

気が遠くなりそうですが、家内も草取りを頑張ってくれているので、負けてはいられません。無心になって草を抜いていると、土の匂いや草の匂いや苔の緑が心地よく、ずっと続けてできそうな気がしました。ところがしばらくすると、腰が痛くなってきました。おまけにミミズが度々出てきます。ダンゴムシやアブラムシも出てきます。ついには、蚊がやってきて付きまといます。まるで草を抜くのを諦めなさいと言わんばかりに…。

そう言えば、NHKの「チコちゃんに叱られる!」という番組で「なんで植物は声を出さないの?」というクイズが出されました。虫に葉っぱをかじられても枝を折られても、植物はただ黙っているだけ。それが何でと言われたら、はてなとなるだけです。ところが意外にもチコちゃんの答えは「いいや叫んでいる!」でした。植物は茎を切られたり、水分補給をたたれると人間には聞こえない超音波を発していることが最近の研究で分かったそうです。また、葉っぱを虫にかじられるとその植物全体に伝達する物質を出したり、かじられた虫の種類を判断してその虫が消化不良を起こす物質を出して被害を抑える能力を持っているそうです。また、他の植物にも被害状況を伝えたり、かじっている虫を食べる昆虫を呼ぶ匂いを出したりもできるそうです。もしかすると草を取っている間にミミズや蚊がやって来たのは、抜かれた草たちが呼び寄せたのかもしれません。自然界のいのちの営みは、人間の計り知れない不思議なことでいっぱいです。

今自分はここに生かされているんですね。いのちに合掌。