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心の散歩道

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2025年

大切な人のお弔い

お檀家さんのお葬儀がありました。告別式の後、斎場へはタクシーに乗せていただきました。道中、運転手さんとお話ししました。「倉敷のこの斎場は久しぶりに行きます」と言うと、「最近驚くほど近代的な建物に改築されたんですよ」と教えてくれました。ご遺族の方々と最後のお別れのお経をあげ、故人をお送りしました。

そして帰りのタクシーに乗り込みました。

「新しく立派な施設になりましたね」と言うと、運転手さんは「実は、妻を亡くしましてここでお世話になりましたが、その時はまだ新しい施設は工事中でした」「それは、お寂しいことでした」「ちょうど3年前のこの頃でした。妻は脳梗塞を起こして3週間後に旅立ちました。意識はありましたので、私の声がけにうなずいてくれましたが、言葉を発することも身体を動かすこともできませんでした。いっぱい話したいことがあったと思います」「妻がいなくなって何から何まで大変でした。こんなにいろんなことをしてくれていたんだってことが妻を亡くしてよくわかりました」「昨年三回忌の法事をしました。お墓を作ってないので、遺骨はお仏壇にお祀りしています。妻の遺骨をこうやって抱えながら、毎日欠かさずお茶湯とご飯をお供えしています」「息子には、私が死んだ時には1番安くてよいから、妻と一緒にはいれる永代供養にして欲しいと頼んであります」

運転手さんは亡き奥様のことをしみじみと話してくださいました。奥様を思う運転手さんの気持ちがひしひしと伝わってきました。只々奥様のご冥福をお祈りするばかりです。

そして、家族とのつながり、命のつながりを改めて考えさせられる大切な時間となりました。