
海老(偕老)同穴の契り
エビといえば、祝いの席には欠かせない縁起物です。エビのように髭が長く伸びて、腰が曲がるまで長生きできますようにという長寿の願いが込められています。また、エビは脱皮を繰り返しながら成長して行くことから、発展・成長の意味もあります。
もう一つ、エビは、夫婦円満の縁起物でもあります。
「偕老同穴」という言葉があります。「夫婦が仲良く長生きをし、死んでからも一緒に葬られる」という意味で、夫婦が寄り添い、末永く愛情が続くことを表します。
深海の底には「カイロウドウケツ」という海綿動物が実際に存在するそうです。直径5センチ前後で長さが直径の10倍ほど、竹カゴのような形で乳白色。海底に直立していて、その中に雌雄一対の「ドウケツエビ」と呼ばれるエビが一生一緒に暮らしているそうです。
日蓮聖人のお手紙に「夫妻は海老同穴の契りとて、大海にあるえびは同じ畜生ながら、夫妻ちぎり細かに一生一処に伴いて離れ去る事なきが如く…」というお言葉があります。エビの生態が詳しく知られていない中、偕老を海老に置き換えられた、日蓮聖人の見事なたとえ話に驚かされます。
自分が亡くなったら、散骨にしてほしいとか、主人とは一所のお墓に入りたくないとか耳にしますと、胸が痛みます。いのちのつながりの横の糸は、夫婦のつながりから始まります。
テレビ番組で、「生まれ変われるとしたら、今のご主人とまた結婚したいですか?」というアンケートに、何%の人が「ハイ」と答えたでしょうというクイズが出されました。なんと、70%の人が、今のご主人とまた結婚したいと答えたそうです。
夫婦長生きで仲良く過ごせたらいいですね。