心の散歩道

心の散歩道

2017年

大きな命

後期高齢者となってつくづく思うことがあります。あと、どれくらい生きられるのかな? と。

おかげさまで、これまで入院するような病気一つせず、お医者さまとは無縁で病院など数えるほどしか行ったことがなかったのですが、歯の治療で血圧が高いと診断され、病院へ行くように言われました。そこで、先生に指示されたことは、塩分の多いものを食べてはいけません。しっかり運動をしなさい。一日一万歩以上歩きなさいということでした。

お刺身は醤油をつけずには食べにくいです。鮭の切り身に塩が効いてないとおいしくありません。漬け物はいけませんが、野沢菜が大好きです。タラコの塩味はなんとも言えず美味です。好きなものが殆ど駄目になってしまいました。一万歩以上歩くのは相当なエネルギーと辛抱がいります。冬の間は寒いからとさぼる日が多く、暖かくなってからは雨が降ればいいのにと祈り、腰痛にも悩まされながら、なんとか、なんとか、続いています。

これらのことは、横着偏に意志薄弱が重なっただけで、強くやろうとすれば自分の力でコントロールできることです。でも、体の中心にある心臓だけは自分の力で動かしたり止めたりできません。心臓がドクドク動いています。人はだれでも心臓が動いているから生きていられるのです。当たり前です。わかりきっています。どうか、いつまでも心臓に動いてもらいたいと願って考えてみてもどうにもなりません。目だってそうですね。見たくないと思っても目を開ければ見えてしまいます。このように、自分の力ではどうにもならない、大きな働きをしているものがあるのです。これがおおもとの命、「ほとけさま」なのです。

朝、目覚めると顔を洗い本堂に上がり、ほとけさまにご挨拶をします。「今朝も、元気で目覚めることができました。有り難うございます。どうか、今日も一日、よろしくお願いします」と。