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心の散歩道

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2019年

自信と誇りを持とう

海外旅行に出かけると、添乗員さんや現地ガイドさんが必ず、「生水を飲まないでください」と注意します。外国の水は硬水がほとんどで、飲み慣れていない日本人はお腹を壊すからです。たまに、水は飲まないのにお腹を壊したという人がいます。たいがいが、氷や水洗した野菜を飲んだり食べたことに因るものだそうです。

その点、日本の水道水は飲んでもお腹を壊すようなことはありません。世界に誇れる素晴らしいことの一つだと思います。それでも、今の日本人はそのまま飲むような人は極端に少なくなりました。ほとんどの家庭や職場に浄水器を設置しているか、ペットボトルの名水とやらを買い求めて飲んでいます。実は私もその一人。知り合いに勧められ浄水器をつけました。確かに、そういう水を飲み慣れると、水道水を飲んだとき一瞬カルキの匂いがします。

お寺の子ども会、ソフトボールチームOBにK君がいます。彼は水道局に勤めており、家庭を持ち、奥さんと成長期の3人の子どもさんの5人暮らしで、今は責任者となり、日々、忙しくしています。明るい性格の奥さんは職場や、近所に多くの友達がいます。話の中心は健康のこと。浄水器の使用を勧められます。パンフレットなども見ましたが、良いことばかりが書いてあり、成長期の子どもの健康を考えると心が動きます。ある日、奥さんは思いきってご主人のK君に相談しました。

「うちも浄水器をつけようか?」

ご主人の答は簡単明瞭、「その必要はない」とお許しが出ません。

その理由は、自分が作っている水道水には、身体に悪いものなど何一つ入っていない。清潔で完璧な水だ、と微動だにしません。

今時、これほど自分の仕事に自信と誇りを持っている人がどれだけいるでしょうか。若者諸君、K君を見習え。ひとつひとつに精一杯の努力と精進を積み重ねようではありませんか。