
大丈夫、信じて
4歳の花子ちゃんは毎日元気に飛び回っています。保育園にも元気いっぱい通っています。その日も大きな声で、「ただいまぁー」と帰ってきました。一緒に住んでいる爺さん婆さんも嬉しく、「おかえりなさーい」と。
日が暮れてちょっと買い物にと孫を連れていき、帰ってきてすぐ後のことです。目を離した時に花子ちゃんの悲鳴が聞こえました。父親が飛んできて、「指がちぎれとる」何が起こったのかわかりません。アルミサッシで手をつめたようです。救急車をよび、病院へ。夜中でしたが緊急手術。朝方までかかった手術でしたが経過が心配です。
後日、爺さんも見舞いに行きました。花子ちゃんは腕からギブスで固定されていました。孫の顔を見ただけで涙が出そうになりました。こんなことになって…。点滴をしていて両手とも動かすことができず、食事も母さんから。母さんは一日も帰らず付き添っています。父さんは小学校1年になったばかりの長男の送り迎え、そして毎日病院へ。家族が別れて生活し長男も辛そうです。それでも、花子ちゃんは病院で泣くこともなく頑張っていました。皆で花子ちゃんの指の回復を祈り続けました。
ある日、近くの方が心配して来てくれました。つい爺さんは、「私の不注意でこんなことに。大事な女の子が…」と弱音をはきました。その方が叱りつけるように言いました。「大丈夫。しっかり信じて」
爺さんは涙をこぼしました。花子ちゃんは2週間で退院することができました。今は2ヶ月が過ぎ、傷口はきれいになっています。もう保育園に行けるようになり、毎日元気に走り回っています。花子ちゃん頑張って。本当にありがたいことと皆で今日も手を合わせています。