
「古文書」の楽しみ
檀家さんと一緒にお寺で「古文書くらぶ」をやっています。
数人の檀家さんが、地域の「古文書を読む会」に入って勉強をしたら、面白くなって古文書の世界にすっかりはまってしまい、是非とも檀家の皆さんと一緒に勉強をしたいというところから始まった活動です。幸いお寺には大きな部屋もありますし、声をかけたら古文書の勉強をしてみたいと手を挙げてくださる方も集まりました。
では、月に一度集まって古文書を読んでいきましょうかとスタートしたのが一昨年のことです。講師は地域の「古文書を読む会」で勉強していた二名の檀家さんです。その勉強会で使っていたテキストをもとに一文字ずつ読み始めました。最初に読んだのは、江戸時代後期に津山郡代所が出した法令集『郷中御條目』です。くずし字はあまり読んだことがありませんから四苦八苦です。講師先生のご指導の下、少しずつ読めるようになると、今度は順番に当てられたパートを私たちが読むことになりました。一生懸命予習をしなければなりませんが、こんなことは学生時代以来のことです。
『くずし字辞典』や電子辞書、インターネットを駆使してなんとか自分のパートをこなしていきますが、どうしても読めない文字が出てきます。文章の前後関係を考えながら、無い知恵を絞っている内に突然ひらめいて「わかった!」という瞬間があります。これが古文書にはまってしまう魅力なのかもしれません。
東海道五十三次の道中を案内した『江戸往来』というテキストなどは、名所旧跡を紹介した旅行記のようなもので、楽しく読むことができました。
日蓮聖人の御真筆『盂蘭盆御書』にも取り組んでいます。鎌倉期のもので文字のくずしも難しいため、現代語訳を頼りに読んでいますが、日蓮聖人の肉筆を目で追うことで宗祖の思索を追体験しているようなエキサイティングな気分が味わえます。