
二度とない人生だから
外出も控え、自宅での生活が多くなっておられるかと思います。こんな時、先師の言葉をじっくり味わってみませんか。できれば、声に出して。仏教詩人坂村真民さん(1909~2006)の詩です。坂村さんは「念ずれば花ひらく」「尊いのは足の裏」など愛媛の自宅で97歳まで多くの詩を残しています。
二度とない人生だから
一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう
一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけてゆこう二度とない人生だから
一匹のこおろぎでもふみころさないようにこころしてゆこう
どんなにかよろこぶことだろう二度とない人生だから
一ぺんでも多く便りをしよう
返事はかならず書くことにしよう二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう
貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう二度とない人生だから
のぼる日しずむ日 まるい月かけてゆく月
四季それぞれの星々の光にふれて
わがこころをあらいきよめてゆこう二度とない人生だから
戦争のない世の実現に努力し、そういう詩を一編でも多く作ってゆこう
わたしが死んだらあとをついでくれる若い人たちのために
この大願を書きつづけてゆこう