
ハトの巣作り
昔々のこと、ハトさんがそろそろ家庭を持ちたいと思いました。
「はて、どうやったら立派な巣が作れるだろう…?そうだ、巣作りの上手なウグイスさんに教えてもらおう。」
ハトさんが、ウグイスさんのところに行ってお願いすると、ウグイスさんは快く引き受けてくれました。
「ちょうど良かった。これから新しい巣を作ろうと思っていたところなんだ。まず、このくらいの枝をここに置いて、それから…。」
「ああ、なるほど。分かった分かった。ウグイスさん、ありがとう。」
巣作りはまだ始まったばかりなのに、ハトさんは早合点して帰ってしまいました。
ハトさんは、帰ると早速、ワクワクしながら巣を作りましたが、結局不細工な巣になってしまいました。
それ以来、今でもハトさんの巣は、お粗末な作りをしているんだとさ。
こんな昔話から、岡山には「ウン知ったハトの巣」ということわざがあります。早合点して、ちゃんとしたことができない人をヤジる時に使います。「ハト合点」とか、「ハトの巣のよう」とも言うそうです。
私もやりました。町内の川掃除の知らせがあり、日にちと場所を確認して、当日、いつもの時間に参加しましたが、そろそろ片付けにかかるところでした。たずねてみると、「今日は1時間繰り上げだったんだよ」と言われ、繰り上げを見過ごしていました。
お経の中にも
「お釈迦さまが、いよいよこれから一番大切な教えを説かれようとされた時のことでした。集まっていた大勢の人達の内、聞く必要がないと早合点した人達は、その場を立ち去っていきました。お釈迦さまは、その人達を止めようとはなさいませんでした。そして残った人達に、尊い法華経をお説きになったのです」
いつもすぐ近くにある、大切なことや幸せを見逃していませんか?