我が己心を観じて十法界を見る
『観心本尊抄』/
文永10年(1273)52才
今月の聖語

『観心本尊抄』/
文永10年(1273)52才

=自分の心と向き合う=
「りくりゅうペア」をはじめ、さまざまな国の選手の活躍で盛り上がったミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック。
他国のライバル選手の最高の演技やメダルの獲得を、互いに心から祝福し合う光景が見られました。他人の歓びを自分の歓びとして受けとめるその姿は、多くの感動を呼びました。
ともすると、私たちは他人を妬んだり、不幸を喜んでしまいます。これは、私たちの心のなかに他人を貶め自分のことしか考えない「地獄の心」から、他人に手を差し伸べる優しい「仏の心」まで、十段階に分かれる「十界」が存在するからです。
身の回りの出来事に対して、今の自分はどういう心の状態なのか。静かに自分の正直な心の状態を見つめてみましょう。
たとえそれが地獄のような心であっても、仏さまのような優しい心に変えてくれるのがお題目なのです。
◎日蓮聖人ご遺文『観心本尊抄』
佐渡流罪中、下総中山の富木常忍に宛てられた、聖人が説かれたお題目の最も大切な教えを説き表された書。今まで誰も説かなかった内容なので、心して読むようにと指南されています。
文永10年(1273)52才