じつは身近な仏教用語

偏袒右肩

【へんだんうけん】

ひとえ〈偏〉に右肩をかたぬぐ〈袒〉、という言葉の通り、身体を覆っている衣や衣服を右肩だけ脱ぎあらわにした状態を指します。

古来より仏教では、相手に敬意を表す時に右肩をあらわし、左肩のみを袈裟で覆いました。

諸説ありますが、右手が利き手である人が多く、右手をあらわにする事は、攻撃しないことを示すものとして礼法となった。また、食事など清浄なことに使う右手に対し、左手は不浄なものも扱う手なので覆って隠す、などの考え方もあるようです。

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