じつは身近な仏教用語

久遠実成

【くおんじつじょう】

仏伝では、釈尊は35歳の時、ブッダガヤで覚りを開き80歳で亡くなるまで、多くの人々に教え伝えてきた、と記されています。

しかし法華経の従地湧出品(じゅうじゆじゅっぽん)には、釈尊に教化を受けたという無数の菩薩達が登場します。

その様子を見た弥勒菩薩は「覚りを開いてからの約40数年でこんなにも多くの人々を教化したとは信じられない」という疑問を伝えます。

その答えを釈尊は如来寿量品(にょらいじゅうりょうほん)で説きます。

「人々はブッダガヤで初めて覚りを開いたと思っているが、実はとても遠い昔に覚りを開き、とても長い時間をかけて教化を続けてきた」と答えます。

この経説を〈久遠実成〉といいます。

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