ホーム>法話>心の散歩道>2017年>「健康長寿」に必要なこと

心の散歩道

心の散歩道

2017年

「健康長寿」に必要なこと

「センテナリアン」という言葉を聞いたことがありますか。日本語では「百寿者」、百歳以上の高齢者を指し、世界で45万人以上、日本では6万5千人以上いらっしゃるそうです。

以前、NHKで関連した興味深い番組を放送していました。

「健康長寿」ということがよく言われますが、ただ長生きするのではなく、元気で長生きすることが夢でしょう。そのために、医学的には「慢性炎症」を抑えることが大切だそうです。

慢性炎症とは、細胞の老化や免疫応答の低下による全身の炎症で、この炎症レベルが低ければ、病気になりにくく、健康長寿が実現しやすいそうです。

この炎症を抑えるためには、長寿食をとる、運動をすることも必要ですが、最も興味深かったのは、心の持ちようが大切だとするリポートでした。

慢性炎症は、一般にストレスがかかると強まり、満足感を得ると弱まりますが、その満足感にも炎症を進めるものと炎症を抑えるものがあるそうです。

炎症を進めるのは、食欲・性欲・買い物・娯楽によって得られる快楽型満足感。逆に炎症を抑えるのは、ボランティア活動・家族を大切にする・世のために働く・芸術作品を発表するなどによって得られる生きがい型満足感。自己満足ではなく、人や社会に貢献する満足感が慢性炎症を抑え、実は健康長寿につながるとのことでした。

例えば、同じ買い物でも自分の欲を満たす買い物と、人のためになる買い物では同じように満足しても、遺伝子レベルでは慢性炎症を抑える効果に差があるそうです。

自分一人の満足を望む人ではなく、周りのために役立つことに満足を感じる人を、より長く社会で活躍させるように人間は出来上がっているのかもしれません。ゲストの日野原重明先生も「人にいい影響を与えたいと思い続けることが健康長寿には大切です」とおっしゃっていました。