心の散歩道

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2017年

嘘と方便

中条きよし(といっても知らない人の方が多くなったでしょうが)の「うそ」という歌に、「折れた煙草の吸い殻で、あなたの嘘がわかるのよ…」という一節があります。そんなことで嘘が分かるはずがありませんが、森友学園の籠池前理事長と安倍首相夫人昭恵さんの百万円寄付した、しないはどちらかが嘘をついていることに間違いはありません。

結婚式の披露宴で、媒酌人や会社の上司の紹介や祝辞は、「新郎君は会社のホープで…」。だが、誰が見ても、どう見ても新郎はそうは思えない顔をしていたり、「新婦の○子さんは高学歴で才色兼備…」などと知りもしないことを言い放ちます。

テレビの料理番組で、「うわー、まずい!」というのを見たことがありません。全部、「おいしい!」です。本当でしょうか。中にはまずいと思うものが出て来ても、「おいしいと言ってください」とスタッフにいわれているのではないでしょうか。作家の佐藤愛子さんが料理番組に出演を依頼され、「おいしくなかったら、まずいと言っていいの?」と尋ねたら出演のお誘いはなくなったと書いています。

人は、体と心からできています。いくら体のことだけに神経を使っても、健康や幸せにはなりません。健康を守り、増進するには、明るい心とかおおらかな心とかが大切です。

お医者さんから、余命3ヶ月と言われている人に、「お前、3ヶ月の命だってな」とは言えませんね。正直に言えば良いというものではありません。きっと、「今日は顔色がいいな」とか、「大丈夫だよ」と言いますよね。

嘘はよくありません。よくないんです。でも、ついてよい嘘があることも事実です。人を困らせたり、迷惑をかけるような嘘は絶対いけません。人を明るくさせ、楽しくさせ、希望や生きるエネルギーを発揮させる方便は積極的に使うほうが、世の中まーるく収まるように思います。