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心の散歩道

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2025年

ホセ・ムヒカ氏逝く

質素な生活ぶりで「世界で1番貧しい大統領」と呼ばれた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が5月13日に亡くなりました。89歳でした。

彼は貧しい家庭に生まれ、貧困や格差に反対し、20代のころから反政府ゲリラ組織に参加し、10年以上刑務所に収監された経験もあります。

2010年から5年間、大統領を務めましたが、在任中、公邸には住まず、自宅の農場での生活を続け、通勤はボロボロの自家用車、給料の大半は寄付、そのつつましい生活ぶりは大変に話題となり、大量消費社会を鋭く批判した彼のスピーチは各国で翻訳されました。殊に、2012年、ブラジルで開催された国連主催の「持続可能な開発会議」で、彼は各国首脳の前で熱弁を振るい、会場は喝采に包まれました。

「私たちは発展するために生まれてきたのではない。幸せになるために生まれてきたのだ」との警句は、消費社会に疲弊する参加者の心に深く刺さり、今なお語り継がれています。

彼の言葉のいくつかを紹介します。

「貧しい人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

「国を治めるものの生活レベルは、その国の平均でなければならない」

「人生で最も重要なのは勝つことではなく、歩み続けることだ」

「金持ちは政治家になってはいけない」

「自由とは、生きるための時間を持つことだ」

「世界を変えることはできないかもしれないが、自分自身を変えることはできる」

一つひとつの言葉が心に沁みます。〈リッチ&フェイマス〉が人間の欲望の源泉だそうです。お金を得ることと有名になる(地位を得る)ことです。

ムヒカ氏の遺した言葉は、すべてがそれとは真逆の価値観に基づいています。合掌。