
戦いのない世界に
今年は第二次大戦の終戦から80年になります。幸い日本は戦争を起こさず平和に過ごすことができました。でも、世界をみると今も戦争が続いています。日本も巻き込まれるのではないかとの不安が最近特につのります。
戦後生まれの私は、ドラマや報道特集などでしか当時のことを知りませんが、終戦を迎えるまでに何百万人の方が亡くなられたのでしょう。みんな家族がいて、友人も恋人もいたでしょう。戦死の報を受けてその方々やご縁の方々はどんなに悲しまれたでしょう。どれだけ涙を流されたことでしょう。もう絶対にこんな悲しいことが起こらないようにと願わずにいられません。
戦争は国や人を守るために争うと言いますが、悲しんでいるのはいつも国民です。国を守るために憲法を変えると考えている方もおられるようですが、戦争で平和は来ないと強く思います。
では、私は何ができるでしょう? 平和を祈りひたすら太鼓を叩いて歩いている方がいます。平和を祈りひたすら読経されている方もいます。
『ハチドリのひとしずく』というこんな話があります。山火事を見たハチドリが川でからだを濡らせて火に向けてしずくをかけます。何度も何度も。私はこれしかできません、と。そんなことで何になると笑われたとのことですが、私はこのハチドリの行動を尊く、心動かされる思いがします。
平和を祈る行動、田舎の老僧でもできることがあります。寺に新しい梵鐘ができた時に、言葉をいただきました。
「戦争がなくなるまで世界に向けて大きく響け」と。台座にこの願いを刻んでもらいました。毎日願いをこめて撞いています。
戦後80年、これからも平和を祈り続けなければなりません。