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今月の聖語

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仏教をならはん者の父母 師匠国恩を忘るるべしや

『報恩抄』/
建治2年(1276)聖寿55歳

=知恩報恩=

 あなたは生まれた時、産湯に1人でつかれましたか。誰もが必ず入るであろう棺桶。そのふたを自分で閉められますか。火葬場まで歩いて行けますか。
 私たちは誰かのご厄介にならなければ生きることも死んでいくこともできないのです。
 まず、足元を見つめましょう。
「恩」という字の姿をよくよく見て下さい。「恩」とは「因」に「心」を向けた時に気づくものなのです。  
 
日蓮聖人ご遺文
『報恩抄』 

 本書は聖人が師匠道善房の訃報に接し、出家時の兄弟子、浄顕房、義浄房に宛てたお手紙です。身延で書かれ弟子の日向上人を使者として房州・清澄寺の師匠の墓前や山内で数回読ませたといわれています。
 現在、私どもが拝読して3時間以上かかるほど非常に長いお手紙です。
 本書のテーマは「知恩報恩」。聖人61年の生涯を通して伝えようとされた教えの根本だったのです。
 ご本仏釈尊に生かされている命であることを確信し、そのご恩に報いずにはいられなかった聖人の半生が綴られています。
 
建治2年(1276)聖寿55歳