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今月の聖語

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さくらはおもしろき物 木の中よりさきいづ

『重須殿女房御返事』/
弘安4年(1281)  聖寿60歳

=心の花を咲かせよう=

花と言えば桜。日本人に最も親しまれ、愛される花と言っても過言ではないでしょう。
ところが冬、寒風にさらされ葉を落としぽつんと立つ桜の木の姿を見ると、春あのほんのりと柔らかい花が咲くとは想像し難いものがあります。まさに春という季節の縁を得て木の中に宿っていた芽が吹き出すのです。
それと同様にごつごつとした私たちの心の中にも、桜の花のような優しい仏の芽が宿っています。だからこそ仏さまの教えに触れて心の花を咲かせようではありませんか。
 

日蓮聖人ご遺文
『重須殿女房御返事』

聖人はこの一節の直前に「我等は父母の精血変じて人となりて候えば、三毒の根本」と述べています。如実に私たちの命をご覧になっておられるのです。
清浄なるところに清浄は生まれない。汚濁の中にこそ清浄なるものが生ずると説かれています。これこそ法華経の極意である煩悩即菩提の教えです。
清濁併せ呑む中にこそ本当の強き美しさが生じるものだと説かれています。

弘安4年(1281)  聖寿60歳