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仏法の鏡は過去の業因を現ず

『開目抄』/
文永9年(1272) 聖寿51歳

 =鏡=

「鏡よ鏡、この世で誰が一番美しい?」「はい、それは女王さまです」しかし、ある日、鏡は答えました。「それは白雪姫です」激怒した女王は白雪姫を殺そうとしました。これは有名なお話ですね。
日頃鏡に映った自分の姿を見ていますが、見方を変えれば鏡もあなたを見ているともいえるのです。私たちは髪や服装を整えるのに見ますが、それは往々にして今の自分の外側しか見ていないのではないでしょうか。しかし、鏡の方は今までのあなたの内側も見通しているかもしれません。鏡は鑑みるに通じているのですから。

日蓮聖人ご遺文

『開目抄』

本抄は聖人が佐渡へ流罪された折、弟子信徒への遺言書として著されたお手紙です。
ご自身ひたすら釈尊のお心に適うべく布教してきたのになぜこのような迫害に遇うのか自問自答されました。この時、法華経という鏡に我が姿を照らされたのです。すると過去に法華経を謗った罪が映し出されてきました。今生の苦難はその懺悔滅罪に繋がることと確信されたのでした。

文永9年(1272)
聖寿51歳