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今月の聖語

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眉は近けれども見えず 自らの禍(わざわい)を知らず

『曽谷入道殿許(がり)御書』/
文永12年(1275) 聖寿54歳

 =自らの眉は見えず=

皆さまは宇宙ステーションを肉眼で見られたことはありますか。
筆者は先日見ました。地上から約400キロ上空の宇宙空間を飛んでいる物体を望遠鏡も使わずこの目で見た時は感動しました。針の穴よりも小さい点が白く光って、すーっと移動して行きました。
その時ふと思いました。遙か彼方、宇宙の物体を見ているこの目の一番近くにある眉を見ることができない、この不思議。
私たちは他人のことはよく云々しがちです。しかし自分のことはいったいどうでしょうか。
ある方がこんな句を詠んでいます。
「自分のことは棚に上げ、やたら他人の棚卸し」

日蓮聖人ご遺文

『曽谷入道殿許(がり)御書』

本書は聖人と血縁関係にあり、遊学当時から学資などの援助をしてきた篤信者、曽谷教信・太田乗明両氏に宛てられたものです。聖人はこの方々には自身の教義の内奥を常に明かしていました。 そこには、釈尊の本心を正しく理解していない人が早く過ちに気付いてくれよ、との叫びが綴られています。

文永12年(1275)
聖寿54歳