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Q

2026.04.05 51歳・男性・会社員

介護疲れで自分を見失いそうです

母の介護をしながらフルタイム勤務しています。イライラして母にきつく当たってしまい、自己嫌悪に陥る日々です。どうすればもっと穏やかに向き合えるのでしょうか。

A

同じように悩んだことがある者として

回答者

福島県 法橋寺 染谷妙岱

お母様の介護をなされているとのこと大変ですよね。お歳も拝見いたしました。会社の中でも中堅以上のお立場で何かとストレスの多い日々と拝察いたします。毎朝決まった時間に家を出て会社で気ぜわしく仕事をし、帰宅すると息つく暇もなくお母様の身の回りのお世話、本当に気が休まることもないかと存じます。

私も実母の介護を致しましたのでお気持ちが分かります。それはそれは几帳面で気丈な母でした。記憶力も抜群で苦労を重ながら一家を支えてきた母でした。60代後半になり身体の衰えと共に物忘れが出てきました。しかしそれは年相応なんだと家族はあまり気にとめてもいませんでした。常に探し物をするようになり、財布がないの、保険証がないの通帳がないの、といつも顔が曇るようになり気丈な笑顔が見られることがなくなりました。まさか母が認知になるなんて・・・

若かりしころの母のイメージが心に焼き付いている私達は、老いていき認知が進行していく母をなかなか受け入れることができませんでした。認知なのだ、と頭では分かっていながら、おかしなことを言う母を叱り、不安がる母に苛立ちを覚え、また叱ってしまう。この連続で家の中は暗く沈んでいました。そのようなとき、母の一番下の妹が訪ねてきてくれ、母としばらくたわいもない話をしてくれました。20~30分程でしたが、母は実に穏やかで楽しそうでした。「また来てね。待ってるから」と言って叔母が帰るのを見送る母はいつも寂しそうでした。叔母は介護施設で長年働く専門職でした。決して母の言うことを否定せず、上手に相づちを打ちながら、ニコニコと母の話に耳を傾けていました。そのうちに自宅でお風呂にも入れてくれるようになりました。身体がポカポカ温まった母はとても上機嫌で気持ちも落ち着き、前向きで普通の母でした。

「自宅で家族だけで介護するには限界があるんだよ。老いが進んでいく現実をなかなか受け止められずに叱ったり叩いたり、がでてきて、お互いに精神的にまいって共倒れになってしまう。市役所に介護の申請をして介護認定を受けて、いろいろ手続きを進めるといいよ」と教えてくれました。早速市役所の介護保険課に相談をし、認定を受けて老人保健施設と連携を図り、それらをうまく利用しながら母と向き合っていきました。

拙い私の経験をお話しさせていただきましたが、決してお一人で悩まないでください。抱え込まないでください。お一人でしようとすると、身も心も疲れ果て、共倒れになってしまいます。まずは身近な方に喋ってください。それだけでも少し楽になります。専門の機関に連絡をして悲鳴を上げたら、状況を見にもきてくれます。専門の機関を利用してください。お母様がショートステイなどに行ってくれると、その数日はホッとできて、失いかけたご自分を取り戻すことができます。

それを重ねていき、ややご自分が落ち着いてきたら、普段できなかったことや趣味、お出かけなどをしてみるのも良いと思います。

自分の体験から思いつくままをお話しいたしましたがご参考になれば幸いです。

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